地域で評判の良い動物病院の選び方・探し方

ふたつの動物病院での治療内容と治療費の比較

猫ちゃんは、赤ん坊と一緒です。
具合が悪くても、言葉をしゃべれないので、飼い主さんに体調を伝えることが出来ません。
今健康な猫ちゃんでも、いつ突然、病気や怪我に襲われるか分かりませんので、もしものことを考え、自宅からすぐに急行できる動物病院をチェックしておきましょう。

大事なのは、インターネットの評判・口コミは参考程度にとどめておき、自分の耳と足で確認することです。

動物病院といっても、規模は様々です。
とても小さな病院もあれば、立派な建物の病院もありますし、スタッフの数も違います。医療機器の設備の差もあるでしょう。
更には、同じ病気で病院に駆け込んでも、治療にかかる医療費(料金)がかなり違います。

尿路結石と動物病院

同じ症状(尿路結石)で診てもらった動物病院の医療費明細書を比較

こちらは、動物病院Aの明細書です

  • 掛かった費用は、約14,900円。
  • おしっこが溜まっているか、先生はその場で猫のお腹を触診して判断、「急患」として最優先(後からいらっしゃった患者さんにお待ち頂いて)して、すぐに処置に入ってくれました。
  • 麻酔(鎮静剤)は注射タイプです。
  • ホームページもない「地元の人が知る人ぞ知る」といった病院です。

こちらは、動物病院Bの明細書です

  • かかった費用は、約41,000円
  • おしっこが溜まっているかの確認は、レントゲンです。
  • 処置は、病院が閉まった後(すべての患者さんの診察が終わった後)に行われたので、病院が開いている時間内に診察をしてもらっていても、処置自体は時間外診療となっています。
  • 麻酔は、吸引タイプです。
  • 処置中は、脈拍・血圧なども測り、万全の医療機器の設備でした。スタッフが複数勤務している、大き目の病院です。

同じ症状で動物病院へ駆け込んでも、これだけの金額の差が出てきます。

診察・治療内容の違いで、動物病院の治療費は大きく差が出ます

では金額の違いの部分を比較してみましょう。

まず、血液検査ですが、動物病院Aの方では行われていません。
麻酔によって具合が悪くなるのは、「潜在的な病気が、麻酔によって後に表に出てくる可能性がある(特に腎臓)」からです。
ネットの情報を見れば「麻酔の前に血液検査を行わない動物病院は信用出来ない」のような情報が溢れていますが、筆者の実体験では一概にそのようには思えません。
何故なら、

「おしっこを出すことが最優先です。血液検査をしてその結果によって、麻酔が打てないから処置が出来ない、なんてことをしていたらこのまま死んでしまいます」

なので、明細書の通りに血液検査なしで処置に臨んでいます。
確かに、去勢・避妊手術など、急を要しない場合は事前に血液検査をして、もし、体調に異常があれば、その病気を治してから処置をする流れが良いとは思います。
ですが「おしっこが出ていない、このままだと死んでしまう!」という今回のような場面では、動物病院Bの、直前の血液検査の実施は意味があるのかなという疑問が湧いたのは確かです。

おしっこが溜まっているか、の確認方法です

  • 動物病院A:猫のお腹を触って膀胱の確認。
  • 動物病院B:レントゲンを撮って目で確認。(4,000円)

麻酔・処置の部分を見てみましょう

  • 動物病院A:麻酔(鎮静剤)と処置が別々の計算。(4,000円+6,000円)
  • 動物病院B:麻酔の中にすべてセット。(15,000円)

処置を行ってもらえる時間にも差があります

  • 動物病院A:急患扱いで、到着後すぐに処置。
  • 動物病院B:一旦預けて、その日の診察終了まで待って処置。(夜間5,000円)

診察・処置の内容はどちらも一緒ですが、これだけの差が出ています。

大きな違いは主に、レントゲン、血液検査、麻酔、診療時間の部分です。

動物病院Bの麻酔は吸引タイプだったので、設備(機器)に対して費用が掛かっているのでしょう。レントゲンの撮影は、「ここにおしっこが溜まっていますよ」と、飼い主さんに目で確認をしてもらうためではないかと思います。(動物病院Aの先生は、獣医師ならお腹を触診しただけでおしっこがどれだけ溜まっているか確認できるとおっしゃっていました)

動物病院Aの診察料が低いのは、ドクターの経験値と手腕によって、飼い主への金銭的負担を最小限に留めているからです。
動物病院Bの診察料が高いのは、細かい検査や複数のスタッフによる対応・整った設備・安心への料金と言っていいでしょう。

どちらが良いのか、こればかりは、ドクターと患者さん(飼い主さん)の信頼関係によって変わってきます。

動物病院

では、どうすれば飼い主さんが納得・信頼できる診療をしてくれる動物病院にめぐり合えるのか?

地元のスーパー等の猫コーナー(餌売り場)で、他の買い物客に話しかけて情報収集を

スーパーやホームセンターへ行くたびに、猫コーナーに張り付き、お客さんに話し掛けてリアルな街の声・動物病院情報を収集しましょう。

中には、筆者のように多頭飼いをしていて、複数の病院情報を実体験で持っている人もいます。
更には、難病を抱えている猫ちゃんの飼い主さんもいて、地域で一番信頼できる病院をご存知の場合もあるでしょう。

猫を飼っている経験値が最も高いのは中年~高齢者です

高齢者自らはネットに動物病院のクチコミを書き込んだりしません。そのリアルな声・街の情報はネット上には少ないと断言しても良いでしょう。
ネットの情報は、病院の設備がきちんとしている・たくさん検査をしてくれる・スタッフが複数いる、といった病院が、優良な動物病院であるようなクチコミが多いかと思います。
ですが、何名スタッフが雇われていようが、適切な処置をしてくれる先生がいる病院こそがベストな動物病院ですので、そこは、同じ猫ちゃんの飼い主さん同士の情報を、飼い主さん自らの耳と足で収集しましょう。

尿路結石と動物病院

ちなみに、筆者のホームドクター(動物病院A)は、他の獣医師がお手上げになった病状の猫ちゃんが、こちらの病院を紹介されて回されてくるというほどの名医とのことです。
ホームページもない病院なのに何故いつもこんなに混んでいるんだろう?と思っていたのですが、やはり、猫コーナーで買い物をしていた奥さんからその情報が入ってきたのです。
猫コーナーでの買い物の際は、是非、他の飼い主さんに声をかけてみましょう。
「そのメーカーの砂、よく固まりますか?」とか「そのおやつよく食べますよね。うちはいつもそればかりです」とか、猫ちゃんを愛するもの同士、話題はたくさんあるのですから。同じ猫好きに話しかけられて、嫌な気分になる飼い主さんはいません。

 

一番は、猫ちゃんが病気にならないように、食生活を改善することです

病気にならないよう健康を維持するには、人間も猫も一緒で、長寿のための正しい食生活が基本です。
キャットフードのお話はこちら

ですが、猫ちゃんが病気になってしまった万が一のことを考え、事前に動物病院の情報を仕入れておくことはとても重要です。

 



公開日:
最終更新日:2016/04/10